ミレニアル世代の姿

2000年以降に成人や社会人となった「ミレニアル世代」は、消費によるモノの豊かさで幸せを実感してきた大人たちとは違い、消費に積極的ではないと言われます。
とはいえ、この世代は消費市場において重要です。
第一生命経済研究所が2017年2月に「若者の価値観と消費行動に関するアンケート調査」を実施しました。
この調査結果によれば、20 代(学生を含む)の4割強が「好きなことをしたり、欲しいモノを買う経済的ゆとりがある」としています。
また、「ある程度、将来を予測できるような安定した生活したい」と8割弱が考えており、6割強が「将来へのリスクを考えて現在の行動をとるほうだ」と答えています。
さらに、約6割が「将来のことを考えると、今、お金を使うこと全般に積極的になれない」、約7割が将来の「備えにお金を回しておきたい」としています。
今の20 代はある程度、経済的に余裕を持ちながらも、見通しが不透明な将来に備えて、慎重に消費していることがうかがえます。
消費をする際には、6割強が「調べるのに時間や手間がかかったとしても、少しでも安いモノを買う」としています。
一方、「自分がこだわりのある部分には、積極的にお金をかけたい」(5割強)、「安心・安全な生活のためには積極的にお金を使う」(7割弱)傾向にもあります。
選ぶことが難しいモノを購入・契約するとき、「情報を収集したり調べたりするのは面倒くさい」(5割弱)と考えており、それは「モノや情報が多すぎて、何が『いい』のかわからず買えないことが多い」(5割強)こともあるようです。
そうした購入・契約の決定の際には「親」に相談することも多く、ネットやSNS上の情報も活用しています。
また、配偶者がいる人は配偶者にまず相談しています。
「家族や友人の評価が低くても、自分が気に入った商品・サービスは購入する」人は約6割あり、「ネットやSNS上の評価が低くても、自分が気に入った商品・サービスは購入する」人も5割強います。
こうした調査結果を踏まえ、同研究所では「20 代を中心に、『将来の見通しの不透明性』と『情報選択の困難性』という要因によって『買えるけど買わない』状況が生み出されている可能性がある点が示唆された。
若者における個人消費喚起にあたっては、この課題を解決する必要があると考えられる」と提言しています。
「買えるけど買わない」という若者の心をどのように動かすのか。
そこに商売の面白みがあります。

関連記事

  1. 景気回復で業績は好転しますか?

  2. 地域の生活者の幸せ(と共通の価値)をつくるローカルビジネス

  3. 再配達問題から考える経営(下)

  4. 連載『エンゲージメントの技術』Vol3

  5. 次世代物流サービスが始まる

  6. 再配達問題から考える経営(上)

  7. 労務難を乗り切るためにできることとは