シニアにもっと活躍の場を! (上)

高齢者が長生きすることに喜びを感じる社会を実現することが望まれます。
その一人ひとりが日々の暮らしに生きがいを持つためには、どのようなことが必要なのでしょうか。
内閣府が2015年11 月に全国の60 歳以上の男女を対象に実施した「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」によれば、生きがい(喜びや楽しみ)を感じている人は79・2%(「十分感じている」と「多少感じている」の合計)で、そう感じていない人が20・3%(「あまり感じていない」と「まったく感じていない」の合計)ありました。
生きがいを感じるときは「孫など家族との団らんの時」(48・8%)が最も多く、次いで「趣味やスポーツに熱中している時」(44・7%)、「友人や知人と食事,雑談している時」(41・8%)、「旅行に行っている時」(38・4%)、「おいしい物を食べている時」(37・4%)となっています。
個人または友人と、あるいはグループや団体で自主的に行われているもので参加したいと思う活動は「健康・スポーツ(体操、歩こう会、ゲートボール等)」(44・7%)、「趣味(俳句、詩吟、陶芸等)」(26・3%)、「地域行事(祭りなどの地域の催しものの世話等)」(19・1%)、「生産・就業(生きがいのための園芸・飼育、シルバー人材センター等)」(15・1%)、「生活環境改善(環境美化、緑化推進、まちづくり等)」(12・6%)、「高齢者の支援(家事援助、移送等)」(11・0%)が挙がっています。
高齢者はすでにこうした活動に参加しており、その満足度も高くなっています。
その理由として「新しい友人を得ることができた」「生活に充実感ができた」「健康や体力に自信がついた」「お互いに助け合うことができた」「地域社会に貢献できた」「自分の技術、経験を生かすことができた」ことを挙げています。
家庭や社会で役割を失うと生きがいを感じられなくなると言います。
高齢者が地域のボランティア活動に参加することは、社会に貢献することで存在感を取り戻すとともに、健康にも寄与します。
地域の奉仕活動に参加するために必要な条件として、「自分自身が健康であること」「一緒に活動する仲間がいること」「時間や期間にあまり拘束されないこと」「活動場所が自宅から離れてないこと(身近にできること)」「作業で肉体的な負担が重くないこと」「参加を呼びかける団体、世話役があること」「これまでの技術・経験が生かせること」を挙げています。
高齢者が気の合う仲間たちとともに地域の課題解決に取り組む場があれば、「地域の役に立てている」と実感し、健やかに暮らすことができます。

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